− ぼくはスーガク者 −                 
 日本語で言う場合は「スーガク者」、英語では「amateur mathematician」と名乗っています。
 「スーガク者」は数学者より広い概念です。 
 
 世間で数学者と呼ばれている人々は僕のことを数学者とは思わないかも知れない。
 僕の研究しているテーマの一つ「友愛数」も、「それは数学ではない」と言う人が多いのではないだろーか。
 数学ではないとしたら、それは何なのか?たぶん、「クイズの類」なのでしょう。
 ただし、並の数学者では手が出せないものすごく難しい部類のクイズであると言うことが出来るでしょう。
 
 今、そして、ここ、の小さな社会の中では数学者とは認められなくても、例えば1000年後の数学史書には、数学者として記述されることは確かだと思う。何故なら、すでにそのために「足跡」をペッタンとあちこちに充分つけたもの。
                        
 − 歴史 −
 学歴:ほとんどなし。なぜなら、大学は退学してしまったし、数学の講義を受けたこともセミナーを体験したこともない。数学の本を自分で読んで理解するのはとてもたいへん。ほとんど不可能じゃないかと思う。解析、幾何、代数など基本の部分の知識があまりない。
 
 高校はiTさんと同じ。北杜夫、吉行淳之介、神津善行、小沢昭一などの先輩がたのいるA学園。
 英語の時間はさぼって相対論、量子論などの本 を読んでいた。従って英語は赤点、物理も数学も同じく赤点だった。
 
 一浪後、国立某工科大学へ入学。
 
 引きこもり。たぶん、鬱病。
 
 平成0年から一年七ヶ月、病院で療養生活。「病院」で平成を迎えたわけである。
 
 「病院」にスーガク者が居るのに気づいたのは、「甘えの構造」を書かれた土居健郎さんでした。「君は自分を天才と思っていたのかい?」とぼくに聞かれたりしていました。
 後に、主治医から彼がぼくのことを「異能の人」と呼んでいるのを知りました。
 「UPINT」のGuyに書いた手紙に返事が来たことを話したら、とても喜んで下さっていました。その後のことはお知らせしていないのだけど、いつかもう一度お会いしたいものです。  
 
 1989年11月9日、東西ドイツを隔てる壁の崩壊した日に退院。壁などないのだと認識する。鉄格子の向こうとこちらは同じ側。
 
 1991年秋、改築される前の昔の聖路加病院の診察室で、主治医に「UPINT」の問題の一つ「Bradray and Mckayの予想」に対する反例を、もしパソコンがあれば計算できると話す。
 主治医のS先生は、こういう病の医者らしくない行為に出る。患者の話を真に受け、ポケットマネーを寄付して僕にパソコンを買うことを奨める。父と祖母も応援してくれる。
 ノートパソコンを購入後3日目に本当に予想の反例を見つける。
 「Unsolved Problems in Number Theory」の著者のカナダ、カルガリー大学 のR.K.Guyに手紙で反例の発見を知らせる。残念なことに反例は既に他の2つのグループによって発見されていた。しかし、同時に送った4重友愛数の結果は1994年「UPINT2」に掲載される。
 退院した時点ではまだ誰も僕のことを知らない。ただのこころの病の患者。その5年後には「UPINT2」に載り、世界の数学者が僕を知っている。うーむ、なんか、映画みたいだ。
 1997夏、インターネットを始める。
 1997年12月、Jan Pedersenの友愛数のサイトを見つける。
 ※                  
 メールをやりとりしていて、ある日お互いに「coprime 30の友愛数を知っているか?」と質問しあい、どちらも答えは「No」で彼にもこれからそれを探索する計画があることが分かりました。同じものを追いかけているライバル同士だったわけです。
 これはてーへんなこった、江戸っ子でい、先を越されてしまうじゃないか。
 実はずっと前にプログラムは書けていたのですが、Pentium 133 M・・・その頃使っていたパソコン・・・で計算すると、10日ほどrunさせて発見の確率が1になると予想していたので、いつか数学専用のパソコンを手に入れたらのんびり探索でもするか、と思っていたのです。しかし、いそがなければ、ということですぐ計算を開始しました。    それで・・・、運良くたった1日でその友愛数を見つけることができ、Janに報告したのでした。Jan とBallのチームもそれ以後探索を続けているのですが、まだ成功のニュースは聞いていません。
 
 なお、彼の表には他に243個の解が載っていますが、それらは僕の友愛数を元にして、ある定理を用い得られたものです。
 
 1998年1月、Neil Sloaneの「On-Line Encyclopedia of Integer Sequences」のサイトを見つける。
つづく
 
 Up Dateするのサボっていました。
 
 また履歴の続きを書こうと思い、読み直したら「並みの数学者では・・・・」など自分で言うかなあと思うこと書いていますね。  おとななんだからもっと丸くならないとね。
   
 初めて「The On-Line Encyclopedia of Integer Sequences」のサイトを見つけて、Neil Sloaneに僕の数列についてメールしたのは、1998年1月5日・雪、のことでした。       http://www.research.att.com/~njas/sequences/Seis.html  その数列はA028948と番号を与えられて掲載されています。          http://www.research.att.com/~njas/sequences/A028948  数字がまだ若い、今は10万代になっています。    その頃はまだNeilが個人で創っていた数列データベースだったのですが、その後ATandT Shannon Labのプロジェクトになり、スタッフも大勢になりました。    この間リニューアルされて使いやすくなっています。  こんなに優れたリソースが無料で使えるのだから、使わないと損です。  まだつづく。  
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