静新記者署名記事
名取栄一翁伝 沼津市「言語科」記事 届け生活者の声(衆院選しずおか)
| 2012年04月01日 11時24分 |
| 「活〆生ゴマサバ」 ブランド化図る | ||
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「活〆生ゴマサバ」 ブランド化図る 我入道漁協や沼津魚市場 農商工連携事業が始動 駿河湾のゴマサバを活魚で水揚げし、高い鮮度を保ったまま流通させようというプロジェクトが今春、沼津港で始まった。国の農商工連携事業認定を2月に取得済み。沼津産の「活〆(いきじめ)生ゴマサバ」としてブランド化を図り、マサバの「関さば」(大分県)、ゴマサバの「土佐の清水さば」(高知県)のように全国に名が通った存在に育て上げる考えだ。 農商工連携に乗り出したのは沼津市の我入道漁協(川口吉彦組合長)、沼津魚市場(佐藤孝行社長)と、東京、沼津、シンガポールに魚をメーンにした料理店を構えるヘンリーブロス(本社東京、江嶋力社長)、2012年度から3年間、国の助成を受ける予定。 沼津魚市場が取り扱う年間約3万dの魚介のうち、サバ(マサバ、ゴマサバ)は約2万4千d。ただし、大半が巻き網船からの入荷で、活魚の流通はない。ブランド化を目指すゴマサバは、これらとは一線を画す。 我入道漁協の所属船が根付きのゴマサバを一本釣りし、沼津魚市場に水揚げ。魚市場は専用の特殊水槽で数日泳がせ、ストレスから解放した後、生きじめして出荷する。 当面は3隻で試験的に操業し、漁法、漁場を開発する。船の水槽の四隅が丸みを帯びるよう改造するなど、魚を生かしたまま市場に届ける工夫を重ねる。並行してヘンリーブロスが料理メニューの開発、市場調査などを担い、鮮魚卸業者とともに販路の開拓に努める。 我入道漁協は大正期前後、サバの一本釣りを専門にしていた。現在はタチ、ムツなどの夜釣りが主体だが、ゴマサバが掛かることもあるという。 「漁業を存続させるためにも自前のブランドを築き、うまい魚を消費者に届けたい」と意欲を示す。(東部総局・田辺貴一) (静新平成24年4月1日「クローズアップ」) |
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| 2012年02月25日 09時49分 |
| 天野康景と大久保忠佐 | ||
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家康支えた2人の闘将 沼津ゆかりの闘将、天野康景と大久保忠佐はどれだけ知られているだろうか。生没年が同じ2人は同年代の徳川家康に幼少期から仕え、数々の武勲を上げた。出世せず、関ケ原の合戦後に64歳でようやく1万石の興国寺城と2万石の沼津城をそれぞれ手に入れたが、部下をかばったり、養子縁組を断ったりして1代で断絶させてしまう。2人が生涯をかけて貫いたのは肩書ではなく正義だった。 本当の腹臣を冷遇せざるを得なかった戦国時代の力の構図を考えると、家康の天下平定を芯から支えた2人は存在感を示す。没後400年に向け各地で「江戸」を見直す機運が高まっている今、現代にも通じる2人の生きざまを伝えていきたい。 (東部総局・大須賀伸江) (静新平成24年2月25日「清流」) |
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| 2012年02月23日 09時46分 |
| 石油発動機のロマン | ||
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石油発動機のロマン 「記者さん、ハンドルをギュンと回す感じで、勢い良くしゃくり上げて」。アドバイスを受け、手に自然と力が入る。1回、2回、3回…。何度目かのトライでようやく、エンジンは低音とともに動き出した。 沼津市で開かれた小型船の石油発動機「チャカ」の実演会。主催した男性の好意で、約半世紀前に市内で製造されたエンジンを実際に動かす機会に恵まれた。 亡き父との思い出をしのび、石油発動機の収集、保存活動を始めた男性。戦後の復興期までは幅広い分野で動力源として活躍し、市内でも盛んに生産・開発された歴史がある。「自分より若い人にぜひ知ってほしい」と語る言葉に、後世に伝えていきたい地域の産業遺産のロマンを感じた。(東部総局・松岡雷太) (静新平成24年2月23日「清流」) |
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| 2012年01月14日 12時45分 |
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実現性提示はPI前に |
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「貨物駅移転に富士案浮上」 実現性提示はPI前に パブリックインボルプメント(PI)による合意を目指すJR沼津駅周辺の鉄道高架事業で、川勝平太知事は貨物駅の移転先に、日本製紙が生産縮小する富士市内の工場跡地を検討する可能性を示唆した。地元に は重い提案だ。県が「平成30年代半ば」と目標に掲げる完成時期への影響も含め、新案の実現可能性を、PIの話し合い開始までに具体的に示してほしい。 新たな案は「高架はやる。貨物駅移転は再検証が必要」という川勝知事のスタンスの一環と受け止めるが、県有識者会議などこれまでの協議に参加していない富士市や企業には寝耳に水の話だ。工場と住宅地では事情が異なるが、沼津市が貨物駅の住民説明に6年を費やしているのを考えると、完成見込みまでの残り10年強は長いとは思えない。 沼津市内の関連事業は数年内に実施できる分が終わり、すべてが「高架の着手待ち」になる。1300人収容の会議場を備えるコンベンションセンター、すでに開業した駅前再開発ビル「イーラde」は今の不便さのまま商機を逸しないか。救急車や消防車がもっと行き来できる環境にしないまま東海地震の日を迎えていいのか。事業が遅れた分、地域活性化や安全を脅かすリスクは膨らむ。 PIは先ごろ関係者が推進、反対の両グループの聞き取りをした。新案は検討材料の段階だが、地元では知事が「強制収用しない」意向を示した2年前と似た大きな不安感と期待感が混在する。「何を話し合う場になるか想定できない」とじれったさも漂う。 当事者であるJR貨物や日本製紙との十分な調整は欠かせない。その上でPIで実際検討できる案件になるか否か、なるなら高架の完成時期の遅れの有無も踏まえて議論に臨みたいところ。東京や静岡市と市外で続く協議を傍聴できる住民も限られる。実のある議論のため、住民が質疑など直接やりとりできる住民説明会の場も求められる。 (東部総局・大須賀伸江) (静新平成24年1月14日「湧水」) |
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| 2011年06月12日 09時52分 |
| 「節電、電源確保に懸命」 | ||
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「節電、電源確保に懸命」 使用電力抑制義務化の東電管内事業所 一部稼働休止、生産移管… 先端設備の導入も 東日本大震災後の最初の夏を迎え、県東部の事業所が電力削減の対応に追われている。契約電力が500`h以上の大口事業所は電気事業法による制限で、使用最大電力を昨夏の実績より15%抑えることが義務化された。各事業所は先端技術から昔ながらの知恵までを駆使し、節電と自家電源の確保に懸命だ。 成形機、工作機械メーカーの東芝機械(本社沼津市)は主要3工場がいずれも東京電力管内。政府要請の15%や経団連要請の25%を上回る30%の節電を目標に掲げた。鋳造用の電気炉の一部停止、クリーンルームの休止、自家発電などで、子会社2社を含む5拠点でピーク時間帯に最大6200`hを低減する態勢がほぼ整った。 3月の計画停電では特に、長時間の通電が必要な鋳造工程などが影響を受けた。「従来から節電はしているので、30%低減はかなり厳しいが、計画停電だけは絶対に避けたい」と総務部。背に腹は代えられないとの決意だ。 食品スーパーのマックスバリュ東海(本部長泉町)は20〜25%のピークカットが目標。県内外92店舗中、大口電力需要の店を中心に23店舗に、電力消費を監視、制御するデマンド・コントローラーを導入した。同装置は目標の消費電力を超えると予測した場合に、傘下の空調機などを自動で停止 させたりする。 装置の設置は東日本大震災前から中期的視野で検討していた。震災で導入が一気に早まった。広報室は「節電という方向性は当分変わらない。今夏を乗り切る中で、ノウハウを蓄積したい」と前向きに捉える。 食肉加工の米久(本社沼津市)も設備や知恵を総動員する。「共同使用制限スキーム」を申請した5工場が電力消費の大きい業務を相互にずらし、ピークカットを試みる。 自家電源確保のため、燃料高で休止していた2基のコージェネレーション(熱電併給)システムを再開させた。一部工場は打ち水効果を狙って屋根などに散水し、建物を丸ごと冷やす。ハム・ソーセージの一部は生産を中部電力管内に移す。事務部門も本社棟に1400本あった蛍光灯を消灯を含め600本弱まで減らすなど、節電シフトを徹 底する。 9日には契約電力500`h以下の小口事業所向けに資源エネルギー庁の説明会が沼津市で開かれた。14日からは県も東部8会場で開催する。 15%のピーク節電は多くの事業所にとって初の挑戦。東電や行政には個々の事業所の照会への的確な回答、需給の逼迫(ひっぱく)具合に関する迅速な情報提供などが求められている。 (東部総局・田辺貴一) 【静新平成23年6月12日(日)「shizuoka経済ナビ」】 |
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| 2011年05月04日 09時44分 |
| スポーツ観戦の食わず嫌い | ||
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スポーツ観戦の食わず嫌い スポーツは見るのではなく、自ら取り組むべきものー。信条とまでいかないが、長年そう考えていた。でも最近、もっと思考を緩やかにしないとと思い始めている。 きっかけは記者生活で初めて取材したホッケー競技だった。長泉町で県選手権を観戦し、大会役員に黎明(れいめい)期から現在までの県内の状況を教えていただいた。 ホッケーは沼津市や清水町などの歴史と結び付き、県東部では文化にも近い存在ー。そんな解説を聞いてコートに目を戻すと、不思議なほど競技に親しみが湧いた。 「食わず嫌いは損」。スポーツ観戦にもそれがあてはまりそうだ。(東部総局・田辺貴一) (静新平成23年5月4日「清流」) |
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| 2011年04月30日 10時20分 |
| 投票率最低の沼津市議選 | ||
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投票率「最低」の沼津市議選 議会の職責"見える化"を 24日に投開票された沼津市議選の投票率は45・49%で過去最低になった、首長選や議員選挙が行われた14市町の中でも最低で、統一地方選前半戦に実施された県議 選でのワースト2位からの汚名返上どころかさらに悪い結果になった。定数削減により議員1人あたりが負託を受ける市民の数は6千人から7300人に膨らんだ。個々が向き合うべき民意の数が、少なくとも2割増えたとも言える。議会基本条例などで行政監視や政策立案など議会が果たすべき機能を明確にし、仕事ぶりが市民に伝わる仕組みを作るべきだ。 「定数32」の想定で候補者の多くが事務所開きを終えた3月中旬、議員定数が28に変更された。当確ラインが上がり、落選者も増える。激戦になり投票率も上がるだろうーと予想した。しかし、ふたを開けてみれば投票率は県内で唯一50%を割り込み、東京都の区長選や区議選並みだった。西浦や戸田など南部が高く、人口が集中する中心部以北の新興住宅地を中心に低調だった。 「自粛ムードの影響」ということだけなのだろうか。現職市議の有志は今回、特定の時間帯で選挙カーでの放送を控えるなど活動を一部自粛した。名前を叫び続けるような手法が有権者の判断材料として適切とは思えず、取り組みは歓迎できる。むしろ気になるのは、その程度の自粛で投票率が過去最低になるほどの日ごろの関心の低さだ。 市議会を取材して2年になるが、委員会では、委員の質問や当局の回答を別の委員が遮って明確な結論が得られないまま終了することもあった。傍聴した市民が「まだ議論が途中じゃないか」とこぼす姿もたびたび目にしたし、同感だった。たとえ一部であっても、この状況が続けば議会不信は加速するばかりだ。 県内最大級の津波が予想される地域だけに防災対策の再検証も求められるし、県の有識者会議が夏ごろ結論を出す鉄道高架をはじめ、キラメッセぬまづの後継施設が沼津駅北にオープンするなど、駅周辺の整備事業も今期、重大な局面を迎える。 当選した28人には、市民の関心を高める論戦と、輪が広がるような市民参画型の政治活動に期待している。結果として、次の市議選で一人でも多くの市民の審判を受けることを願う。(東部総局・大須賀伸江) (静新平成23年4月30日「湧水」) |
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| 2010年11月06日 18時09分 |
| ビジネスマッチング | ||
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ビジネスマッチング 既存枠超え商機創出を 県東部の広域連携で新規の取引先や販路を見いだそうとしら動きが活発になっている。リーマン・ショック以降の消費の低迷、 目下進行中の円高、ハイブリッド自動車の普及と電気自動車の実用化など産業構造の変化ー。外的要因、どちらかというと負の要素に背中を押された動きだ。だが、新たな事業パートナーを見いだそうという取り組みには、参加事業者や関連機関の大いなる決意を感じる。 富士山を囲む本県側の4信用金庫(三島、沼津、富士、富士宮)と4商工会議所(三島、沼津、富士、富士宮)が10月に開催したビジネス商談会。会場には100を超すブースが並び、各信金の取引先企業、各商議所の会員など約1500人が来場した。過去に信金や商議所が単独開催した同種催事の動員数を大きく上回り、事業者の関心の高さをうかがわせた。 この枠組みでの開催は昨年に続き2回目。昨年は三島信金が主催し、ことしは4商議所・4商工会が4月に設立した「富士山中小企業支援ネットワーク」が主体となった。4信金はともすれば営業エリアが重なる競争相手同士。手を結んだ背景には、地域の企業が成長するにはより広域に事業パートナーを求めるべき、という金融機関の判断があった。 ビジネスマッチングの10日前には、東部の13市町から60事業者が沼津市のぐるめ街道に集い、土産物や特産品を一堂に展示販売した。仕掛けたのは沿線の事業者でつくるぐるめ街道振興会。「東部・伊豆が全国に情報発信するには、エリア内が一体となって消費者に訴求すべきと判断した」と渡辺一浩会長は企画の意図を説明する。 信金、商議所、そしてぐるめ街道から見えてくるのは、既存の枠組みを壊したり、垣根を低くしようという努力だ。同ネットワーク代表法人である三島信金の稲田精治理事長は「製品や業務の単価が下がる中、企業が売り上げと利益を確保するには水平方向の広がりは欠かせない。支援すべき信金が自分たちの枠にこだわったら、それこそ本末転倒」と言い切る。 自治体も既存の枠の一つだ。ただちに合併する必要はないにしても、少なくとも産業分野に限るなら市町を超えた取り組みがほしい。当市さえ、当町さえ、という時代は終わらせ、行政も東部・伊豆の一体感醸成の取り組みを加速してほしい。(東部総局・田辺貴一) (静新平成22年11月6日「湧水」) |
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| 2010年10月22日 18時38分 |
| 静新平成22年10月22日「ひと発言」囲み記事 |
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本田技研工業社長 伊東 孝紳さん(静岡市清水区出身) ▼いとう・たかのぶ氏 清水東高から京大工学部、京大院を経て1978年本田技研工業入社。2003年本田技術硯究所社長◇本社四輪事業本部長、専務などを経て09年6月現職。57歳。 環境車の市場拡大確実 浜松製作所 四輪変速機生産拠点に 環境意識が地球規模で高まる中、本田技研工業は電気自動車(EV)や家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)の2012年投入を発表した。12月には電動二輪車のリース販売も始める。伊東孝紳社長(清水市=現静岡市清水区=出身)に、輸送機器業界の次の10年の方向性などを聞いた。 ー就任から1年4カ月。どう振り返るか。 「大変だった。リーマン・ショック後の在庫調整まっただ中の社長就任。全世界の自動車生産が急落した。その後、工場の稼働状態はフル生産の6〜7割まで戻ったが、急激な円高。1円の円高で百数十億円の影響が出る。ただ、われわれは輸出一辺倒の事業構造は取っていない。影響は過去に比べれば小さい」 ー円高対応でさらに海外生産を拡大するのか。 「日本から海外に商品を集中的に供給するという構図はもう取りにくい。現地生産、現地販売、さらに現地で開発するケースが増える」 ー環境対応車に向けた次の10年の流れをどうみるか。EV時代がすぐ到来しそうにも見えるが。 「10年先のEVのシェアは、先進国市場でも10%程度ではないか。バッテリーは進化しているが、今走っているエンジン車にすぐに置き換わる車ではない。ただ、市場拡大は確実。ガソリンスタンドが少なくなっている都市部や過疎地では、コミューター的な使い勝手に限定すれば意外に早く進むかもしれない」 ー当面はハイブリッドが現実的ということか。 「環境対応のため、世界中で何千万台と売っている自動車の燃費を進化させなければならない。それに一番適しているのがハイブリッドだと思う。今、売り出しているハイブリッドは小型車に適したシンプルなシステム。中型以上のモデル向けにPHVを開発中で12年には日米で発売する」 ー県内は自動車部品を生産する産業が集積している。EV化が進めば不要となる部品も出る。どう立ち向かえばいいか。 「EVが主流になれば必要な自動車部品の種類は変わってくる。一方、小型バイクは電動化が一気に進むだろう。(サプライヤーは)間違いなく対応が必要だ。ただ、輸送機器業界はこれまでも形態の変遷を続けてきた。確かに今は難しい時代だ。さまざまな技術革新が起こっている。経営者がどんどん先を見て動くしかない」 ー浜松製作所の位置付けはどうなるのか。 「四輪トランスミッションの生産拠点とする。ハイブリッドの燃費効果を生み出すには、モーターを大きくしてトランスミッションに組み込まないと効果が出ない。現在は小型車系だから鈴鹿でこうした装置を製作しているが、大型系は浜松で取り組む可能性が高い。世界に生産拠点を持つが、国内が常にリーダー。浜松がトランスミッションの中央機能であることは間違いない」 (聞き手、写真=経済部・海野俊也、浜松総局・八木敬介) (静新平成22年10月22日「ひと発言」) |
| 2010年09月21日 14時52分 |
| きれいになった「富士山」 | ||
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きれいになった「富士山」 せっかく東部に勤務しているのだからと、夏山期間中に3回、富士山に入った。本県側3ルートはそれぞれ違う味わいで迎えてくれた。大きな懐で遊ばせてもらったという感じだ。 12年ほど前、仕事で何度か8合目ぐらいまで上がった。私見だが、当時と比べると山は随分きれいになった。トイレは管理が行き届き、登下山中に目につくごみも大幅に減った。し尿問題への行政の対処、環境団体や企業が協働した清掃・啓発の成果といえるだろう。 課題を抱えながらも、少しずつ良い方向へ進むー。山腹の清涼な空気を吸い込みながら、自分もそうありたいと思った。(東部総局・田辺貴一) (静新平成22年9月21日「清流」) |
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| 2010年09月19日 14時47分 |
| 経済ナビ9月19日朝刊記事 | ||
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スルガ銀 ブログやツイッター試行 生活者二ーズ探る場 顧客との新たな意思疎通の方法を探ろうと、スルガ銀行が今夏から、プログと短文投稿サイト「ツイッター」の運用を始めた。飲食店などではツイッターのロコミ効果を期待して営業ッールとして活用している例があるが、金融機関の取り組みは珍しい。試行段階ながら、担当者は「従来よりもお客さまに近い位置で情報交換ができる」と、営業活動ではなく顧客とのやわらかなコミュニケーションを築くツールとしての可能性を感じ取っている。 プログ「ニューミドルマンを目指して」を6月上旬に開設し、東部の地域情報、社員が見つけた話題などを織り交ぜて発信を始めた。ツイッターは昨年8月に公式アカウントを取得済み。当初は同行の公式プレスリリースを要約した"つぶやき"にとどまっていたが、6月からは担当部署の20代の社員が中心となり生の声を発してきた。 両ツールとも「お金と暮らし」「生活の楽しみ」などを主な題材にしている。「Visaデビット」など同行が取り扱う金融商品・サービスに関する記述もあるが、商品自体の紹介は最小限。銀行と顧客の間の「ミドルマン」として、サービスを生かした暮らしの提案や、社員自らが使用してみた感想の紹介などに力点を置いているのが特徴だ。 サッカー振興など同行の社会貢献活動に関する中身も少なくない。9月上旬の小山町の豪雨災害では義援金を呼び掛けるつぶやきを発した。 「企業と生活者のコミュニケーション方法は多様化している。それはお客さまも望んでいるのでこは」と、両ツールを扱うデジタルビジネス部門の處義雄部長はみている。 同部門は銀行の公式ウェブサイトの運用も担当する。「コールセンターや公式サイトがフォーマルな舞台としたら、プログとツイッターはカジュアルな窓口。"緩さ"の中でこそできるコミュニケーションがあることも分かった」と説明する。 ツイッターの読者(フォロワー)数は現在約1500。メディアの特性からすると、まだ規模は大きいとは言えない。處部長は「つぶやきからは、その人が商品のどんな部分にどんな場面で関心を持ったのかが浮かんでくる」と現時点での手応えを語る。銀行からの情報発信に限らず、カジュアルなつぶやきやコメントから生活者のニーズを探る場にもしている。(東部総局・田辺貴一) (静新平成22年9月19日「静岡経済ナビ」) |
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| 2010年07月21日 10時52分 |
| [「捨てない」田辺貴一 | ||
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「捨てない」から始めよう 山開きした富士山に登った。ふもとの支局に勤務した経験もある身ながら、登頂は初めて。長年の懸案を解消できたようで、頂上でだらしなく笑ってしまった。 富士行きにあたり、ザックの脇に1枚のビニール袋をぶら下げた。途中でごみを見つけたら拾うためだ。だが、近年の清掃活動の努力や登山者の意識の高まりの結果だろうか、登り道でごみに出合うことはなかった。 下り道、一つのごみを拾った。こちらは既にひざが笑っている状態。足を止め、しゃがみ、手を伸ばす。そんな簡単な動作が苦しかった。「ごみは捨てるな」。その言葉の重みを体で知った。(東部総局・田辺貴一) (静新平成22年7月21日「清流」) |
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| 2010年07月02日 09時18分 |
| 解説・主張シズオカ:沼津ぐるめ街道の模索 | ||
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沼津・ぐるめ街道の模索 脱・観光客依存 エリアの商業交流拠点に 東名沼津インター(IC)から沼津市街地方面に延びる県道沼津インター線、通称ぐるめ街道。沼津ICから国道1号まで、南北約3`の沿線は伊豆半島の入り口という立地を生かし、東名開通以来長らく行楽客に存在感を示してきた。だが、昨夏の東駿河湾環状道路の部分開通など交通の流れが変化する中、沿線の商業者自身も変化を模索しているようだ。 6月初旬、沼津ICに最も近いレストランの一つで、「沼津ぐるめ街道・大笑談会」と銘打ったビジネス商談会が開かれた。伊豆地域の農産品や加工製品、技術などを展示した初の商談会には域外からも含め約400人が集い、新たな商品開発、販路・需要の開拓に意見を交わした。 主催は沿線の商業者団体「沼津ぐるめ街道振興会」。ひもの店を経営する渡辺一浩会長は「ぐるめ街道が伊豆の情報発信基地を担えればと思っている。目の前を通るお客さんを相手にした商売だけでは生き残れない」と、商談会を企画した背景に危機感があると打ち明けた。 2009年春に政府の肝いりで始まった「休日高速上限千円」は、首都圏の行楽客をより西に向かわせた。同年7月には東駿河湾環状道路が三島塚原まで部分開通し、ぐるめ街道を経由せずに伊豆に向かう行楽ルートも生まれた。 国交省が08年と09年のお盆休み期間に行ったぐるめ街道の通行量調査によると、両年とも12時間(7〜19時)の通過車両は2万9200台で変化はない。だが、渡辺さんら商業者は「バブル期からはもとより、昨春以降も休日の通行量は目に見えて減っている」との実感を口にする。 観光客依存から消費者全般のための商業エリア、情報発信地にー。商業者の危機意識が生んだそんな将来像は、大交流時代のニーズに符合しているといえる。現行の高速道路政策下ではマイカーによる行楽は当面、遠距離化する方向にあるといえ、首都圏に程近い温泉・観光地という沼津.伊豆の優位性は相対的に弱まる。域内で誘客合戦をするのではなく、一体となって県外から人を呼び込む意識と態勢がこれまで以上に重要となる。 ぐるめ街道では07年の技能五輪開催を境に、地元消費者向けに商品やサービスをPRする動きが進展した。今回の商談会をきっかけに伊豆の特産品を生かした高付加価値製品の開発や、新たな販路の話し合いも個々に始まった。 線の動きであるぐるめ街道の模索が、沼津、三島、伊豆地域という面に広がるかは、既存の商圏を超えた共栄の道筋を具体的に描けるかにかかっている。(東部総局・田辺貴一) (静新平成22年7月2日「解説・主張シズオカ」) |
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| 2010年03月12日 13時12分 |
| 清流 | ||
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客席を熱くする演奏 ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人初優勝した盲目のピアニスト辻井伸行さんを招いた住友生命沼津支社の慈善演奏会を聴くことができた。 心を揺さぶるようなシューマン、リスト、自作のアンコール曲「川のささやき」も素晴らしかったが、何より拍手が鳴りやまぬ客席に見せた辻井さんの幸せそうな笑顔が忘れられない。辻井さん自らがステージで呼び掛けた募金には演奏後、来場客が殺到した。 集まった浄財は91万円。一流奏者が出演する例年も同じようにほぼ満席となるが、倍近い額という。話題性以上に客席を熱くしてくれた辻井さんの今後に期待する。(東部総局・海野俊也) (静新平成22年3月8日朝刊「清流」) |
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| 2010年02月27日 10時41分 |
| 湧水 | ||
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土肥戸田火葬場廃止へ 十分な説明と代替案必要 沼津市が今月2日、市議会民生病院委員会で示した「土肥戸田火葬場を来年3月末で廃止する」との方針が、沼津・戸田地区で波紋を広げている。住民サービス低下につながる案件だけに、市は3月に予定する地元説明などで十分な説明と代替案の提示が必要だ。 この火葬場は1964年、土肥町(現伊豆市)と戸田村(現沼津市)が町村境の戸田・舟山に設置した。2008年度の使用状況は130件(土肥70、戸田51、そのほか9)。経費(人件費を除く)は実績割りなどで伊豆市が460万円、沼津市は260万円を負担している。 03年に土肥町と戸田村が全面改修を計画したが、土肥町との合併が決まっていた修善寺など3町の"待った"で暗礁に。その後、土肥を含めた4町で合併した伊豆市は08年4月、修善寺地区に新火葬場を開設。同年、「火葬場を整理したい」などと舟山の時限廃止を提案している。 一方、戸田は05年4月に沼津市と合併。沼津との間で交わした合併協議書には、運営している伊豆市戸田衛生施設組合について、「合併後も当面引き続き存続する。共同処理している事務事業は、合併後も現行通り引き継ぐ」と記載されている。 この「当面」の解釈が戸田住民の間でも分かれている。元戸田村議の民宿経営者(63)が「老朽化を考えれば、いずれは廃止の方向。(同火葬場の)運営検討委員会の結論でもありへ騒ぐことでない」と冷静に受け止める一方、別の元村議(54)は「最低でも(県が示す公共建築耐震化期限の)2015年ぎりぎりまで継続すべき。(沼津市は)戸田がほしいものは造らず、必要なものを壊す」と反発する。 市は火葬場を運営する一部事務組合議会で18日、あらためて来年度末の廃止を提案。栗原裕康市長は反対意見に対し「不便をかけるが、理解してもらうしかない」などと応じた。 ただ、戸田中心部から30分程度で往復できる現在の火葬場に対し、沼津市中瀬にある同市の火葬場までは往復2〜3時間。コミュニティーの濃密さから、「葬儀では隣近所や知人がそろって火葬場まで伴うことが多い」(戸田住民)地域なだけに、費用対効果だけで片付けられる問題でもなさそうだ。 戸田住民が沼津市中瀬の火葬場よりは近い伊豆市の火葬場を、沼津市と同じ条件で使えるようにするなどの支援策も求められる。(東部総局・海野俊也) (静新平成22年2月27日「湧水」) |
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| 2010年02月06日 14時39分 |
| 子ども手当は消費に | ||
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「子ども手当は消費に」 県内市町に先駆けてこのほど発表された沼津市の来年度当初予算案は、初めて700億円を超える「積極型」となった。だが内容をみれば、法人市民税は半減。歳出は民主党の政権公約で初計上された「子ども手当」38億円が目を引く。 半面、公共事業削減で市道建設や河川改良、学校耐震化などに充てる工事請負費は当初比25%減の48億円。子ども手当が再来年度、全額支給となればこれを大きく上回る。こうした傾向はどの市町も同じだろう。 支給を受けた方々はぜひ手当分を消費に回し、循環させてほしい。下の子を大学に入れたばかりの身として、切に願う。(東部総局・海野俊也) (静新平成22年2月6日「清流」) |
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| 2010年02月05日 19時09分 |
| 検証・沼津市10年度予算案 | |||||||||||
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検証・沼津市10年度予算案 上 「急展開の鉄道高架事業」 遅れ必至、貨物駅不要論 沼津市の2010年度当初予算案は、一般会計が715億円と同市にとって過去最大となった。だが法人市民税は半減し、最大の懸案の鉄道高架事業は川勝平太知事の突然の提案で揺れる。戸田地区との合併は合併特例債の折り返し点を迎えた。こうした状況や編成された当初予算案を探る。 ◇ 「貨物駅を原地区に移すのが原因で、住民があそこまで割れている。本当に必要か判明しない限り、(収用調査を許可する)はんこは押さない」 「県が主体の事業ですから、市は従います」 1日、県庁。JR沼津駅周辺の鉄道高架事業で沼津貨物駅の必要性に疑問を呈した川勝平太知事と会談を終えた栗原裕康市長は、市が昨秋から延期した移転先用地の収用調査の撤回を明言した。 さらに数々の懸念が口を突いて出た。「JR貨物は目抜き通りから突然出て行けと言われたようなもので、普通は怒るだろう。案を受け入れてくれるか、事業自体の遅れがどのくらいか、市が買収した土地をどうするかー問題が浮上した」 市が計上した新年度当初予算案の関連事業費28億2670万円には、取得率がほぼ100%に達した新車両基地の用地費や道路の測量設計のほか、新車両基地と新貨物駅用地を先行取得した土地開発公社からの買い戻し分17億2100万円が盛り込まれた。 計画変更で原地区に用地を取得する必要がなくなった場合も先行取得分の買い戻しは続く。一方、JR沼津貨物駅は高架のため不可欠な位置に広がっているため、仮に沼津貨物駅が市外に移転したとしても、現貨物駅用地の取得が欠かせない。 こうした中、同事業を主軸とした駅周辺総合整備事業は高架を見越して着々と進む。09年度以降の総額は1546億円が見込まれるが、市の負担は595億円。構成6事業のうち駅周辺の大手町地区の再開発事業は終了、中心部東側の「三ツ目ガード」北部でも、高架に伴い宅地を上げるかさ上げ工事が行われている。 新貨物駅用地の取得を見直した場合、計画変更には「時間がかからない」(国交省幹部)ものの、設計の全面見直しで事業の遅れは必至だ。市は2月補正で土地収用関連費1億円を減額するほか、新年度に入ってからも、関連予算の変更を想定している。 2日、市内で開かれた推進グループの全体集会。「千載一遇のチャンスをつかまないと街が死んでしまう」。街の空洞化を懸念する推進派の市民からは悲痛な声が聞かれた。 (静新平成22年2月3日(水)朝刊) 検証・沼津市 10年度予算案 中 「法人市民税半減」 地域経済落ち込み響く 1月中旬、寒風が吹き付ける沼津市大諏訪のトラック修理・架装工場。御殿場市内で事故を起こしたというドイツ製の大型トレーラーを修理していた栄和自動車の飯田武社長(64)は、「これまで月2、3台は入っていた事故車が、今期は半年でこの1台だけ。運送会社は事故車をどんどん廃車していると聞く」とこぼした。 地域経済の落ち込みは、工業製品から消費財までを運び「経済の血液」といえるトラック物流の状況に現れている。2009年の県東部貨物運送協組(68社)の共同受注配車は前年比19%減。1〜3月は4割減が続いた。東部の大手運送会社社長は打ち明ける。「トラックの2割は余っている状況。事故車は景気が回復したら、ナンバーを取り直せばいい」 産業構成が比較的多様な沼津市は、09年度当初までは法人市民税の大きな落ち込みがなかった。だが10年度は編成時から様相が一変する。 「悪化を予想はしていたが、まさかここまでとは」。昨年12月末の法人市民税調停額(企業が納税すべき額)を見て、市民税課の浅沼高広課長は驚いた。調停額は前年同期を47%下回った。 これらを受け、1日発表された10年度当初の法人市民税は09年度当初からほぼ半減の22億1300万円。当初ベースで20億円台前半は過去25年で例がない。ただ、この数字さえ「極端に厳しく見積もったわけではない」(財政担当)。 法人税を納めるべき登録企業は市内に7639事業所。このうち税割り分を納める黒字企業は08年度まで徐々に増え、5523社を数えていた。09年度分は未集計だが、市内トップクラスの納税企業で、関連企業も多く抱える東芝機械でさえ10年3月期は赤字を見込む中、浅沼課長は相当の落ち込みを予想する。 経済対策で沼津市は、小口資金の利子補給率を引き上げ、中小企業が運転資金などを借り入れる際の利率を実質0%とする。だが、公共事業は「要求ベースから1割カット」(財政担当)。建設業界などにとって「カンフル剤」といえる工事請負費は当初比25%減の48億円に抑えられた。 「今は利子補給より仕事がほしい。鉄や材木など重いものを運ぶ機会が多ければへ、物流も忙しくなるのだが」。ビル部材などを運ぶ沼津市内の運送会社社長は公共事業の先細りを、こう嘆いた。 (静新平成22年2月4日(木)朝刊) 検証・沼津市10年度予算案 下 基盤整備進むも危機感 旧戸田村が沼津市に編入合併して5年がたった。新市建設計画も期限10年の折り返し地点を迎え、旧市村で結んだ72の"約束事"はすでに8割以上が着手された。「戸田村ではできなかった大規模事業を、沼津市がやってくれている」(元村議)と合併効果を評価する声もあれば、「合理化の影響に見合うだけの効果が実感できない」(民宿経営者)と否定的な意見もー。地域住民の受け止め方はばらばらだ。 沼津市は、新年度の当初予算案に戸田地域活性化センター(仮称)の整備費7900万円を盛り込んだ。旧戸田村の当初予算に匹敵する総額15億円規模の事業で、同計画の目玉の一つに位置付けられている。 戸田の市民窓口事務所(旧村役場)は津波危険区域内にある。防災拠点施設はなく、避難地は市道が指定され住民は災害時に路上でのテント生活を迫られかねない。センターはこうした課題を解決し、老朽化が進む「壱の湯」や「老人憩の家」、観光案内などの機能を集約した施設として、隣接する県の中山間地域活性化施設と連携を図る。民設民営から公設へと若干の遠回りがあっただけに、合併協の委員を務めた元村議の山口純一さん(63)は「ようやく実現のめどが立った」と胸をなで下ろす。 新市建設計画ですでに着手した62事業分の予算総額は概算で65億円。防災ヘリポート整備や高規格救急車導入、戸田から市街地への動脈に当たる県道整備など6事業は完了した。暮らしに直結する基盤整備は着々と進行している。 合併後の戸田は「魅力的な観光レクリエーション基地」と位置付けられているものの、かつて40万人が訪れた海水浴客は4万人に減り、観光業界は「伊豆縦貫道が完成すれば、客足はさらに遠のく」と危機感を募らせる。戸田特有の地域資源をどう生かして誘客につなげるか、センターの整備後を見据えた取り組みも期待される。 「沼津の南端ゆえに、交通アクセスが戸田の生死を分ける」と地元市議の水口淳氏は指摘する。「東名の休日特別割引で、旅行客が以前より混雑を意識するようになった。大型バスも含め、こうした客が沼津イン ターからすっと市街地を抜けられるようにしないと」。中心部の渋滞解消策が戸田に与える影響を強調した。(東部総局・海野俊也、大須賀伸江が担当しました) (静新平成22年2月5日朝刊) |
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| 2010年01月24日 14時09分 |
| 貨物駅移転見直し | ||
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知事「貨物駅移転見直し」 沼津・鉄道高架 推進、反対両派に提案 JR沼津駅周辺の鉄道高架事業について、川勝平太知事は23日、沼津市原の松蔭寺で開かれた推進、反対両派が一堂に会した初の意見交換会で、「(推進、反対の)争いのもとになっているJR貨物の代替用地が必要なのか、深い疑念を持っている」などと述べ、原地区に新貨物駅の移転用地を確保する現計画の見直しを提案した。 川勝知事がJR貨物との交渉を進める考えを示したことについては、推進、反対両派とも賛意を表明した。 2006年に国交省の認可を受けた高架事業の現計画は、JR貨物が沼津駅近くに所有する現貨物駅を原地区に移転することが前提。新貨物駅用地9万2千平方bのうち、用地取得率は70%にとどまり、同事業最大のネックとなってきた。 川勝知事は席上、国内貨物に対するJR貨物の取扱シェアが0・67%にとどまり、沼津貨物駅の取り扱いはこのうちの0・39%で「ゼロに等しい」と指摘。「JR貨物が現 在地から原に移るといった時と状況は違う。今運んでいるモノを、ほかの方法で運べるなら、移す必要はない」と強調した。 また、沼津市が新貨物駅用地取得のため準備を進めてきた土地収用に関して川勝知事は「私が印鑑を押せばいいだけになっているが、もともとの原因は何か」と、当面は認めない姿勢を見せた。 意見交換会後、川勝知事は記者団に、「(新貨物駅に関して)共感を得られ喜んでいる。ただこれはスタートライン。今後は国交省鉄道局の力も借りて、JR貨物が今、沼津に関してどういう状態にあるのか正確に知りたい」と述べた。 (静新平成22年1月24日朝刊一面) |
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| 2010年01月19日 14時06分 |
| 成長へ次の一手:10 |
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新年トップインタビュー マックスバリュ東海社長 内山一美氏 コスト削減で低価格化 ー今年の経済状況をどうみますか。 「決して楽観視できない。さらなる下降も想定しなければならない。食品スーパーは特定少人数のマーケットを対象にしているわけではないから潤沢といわなくても、ある程度の給料を、なるべく多くの人がもらえる状況が望ましい。だから経済指標で一番気になるのは失業率だ」 ー小売業界は全般に厳しさが増しそうです。 「ほとんどが苦戦している。(消費者が買い上げる)一品単価が下がり、買い上げ点数も落ちた。一品単価が下がるのは、世間で言うデフレ、買い上げ点数は生活防衛と思われる。これまで助けられていた客数増加も雲行きが怪しい。買い物に行かれる回数が、たとえば週3回から2回に減っているのではないか」 ーそうした状況で、どんな戦略を考えますか。 「客単価を500円刻みで調べている都内スーパーがある。このデータだと買い上げ2千円以上の客数は減っていないが、食品スーパーにとって大事な500円以下の層の落ち込みが目立つ。失業率と関係しているのなら一企業での対処は難しいが、指をくわえてばかりはいられない」 ー具体的には。 「たとえばお弁当。これだけでほかに何も買わないでも一食になる。この単価をもっと下げられないか。500円以上の弁当は手をつける必要はないが、500円以下の弁当は、さらに100円下げるくらいの戦略を採らなければならない」 ー可能なのですか。 「100%可能とは言わないが、やらなければマーケットに置いていかれる。500円以下の客数を増やす方向にしたい。弁当以外も低価格化を進める。袋井に昨年11月に完成した新物流センターなどを活用すれば、物流費や仕入れコストはまだカットできるはずだ。プライベートブランド(PB)商品の販売構成比率も2010年に11%、12年で16%を目指す」 ードラッグ事業への対応は。 「お客さまの利便を考えれば、24時間や深夜営業店での一般用医薬品販売は必要だ。第2、第3類医薬品は、いずれ全店で扱いたい。販売に不可欠な登録販売者は、昨年9月にイオンリテールから譲り受け、既にドラッグ事業を展開している5店舗を足がかりに、アメーバー方式で増やしていく」(聞き手=東部総局・海野俊也) (静新平成22年1月19日「成長へ次ぎの一手」) |
| 2010年01月14日 14時04分 |
| 成長へ次の一手:7 |
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新年トップインタビュー 東芝機械 飯村幸生氏 「先進と拡張」に挑戦 ー機械業界にとって、昨年は大変な年でした。 「受注状況を振り返ると昨冬が一番の底だった。一口に底といってもすごい底。主力製品の射出成形機の市場では、日本のメーカーが月1500〜1300台受注していたのが、200台を切るまでに落ち込んだ。直近の11月は800台、受注状況では3割減までは戻したが、輸出比率がどんどん高まっている」 ー今年の見通しはどうですか。 「国内向けは、今後も急激な回復はないだろう。中でも、われわれも依存度が大きい自動車産業は回復が非常に遅れ、設備が余剰になっている。当面、国内向けの新規の設備投資は望めない。一方で中国、インド、東南アジアは伸びている。だが先進国のパイがなくなった分、新興国の伸びに各国企業が集中している。国内外の多くのメーカーが参入している射出成形機やダイカストマシンの価格競争はさらに激化するだろう」 ーこうした中、主力事業をどう展開しますか。 「単年度戦略としては、ものづくりの原点に戻ったコストの削減、経費削減の徹底、研究開発の加速をやり抜く。さらに自動車産業の新興国へのボリュームゾーンの移行とエネルギーや環境をキーワードとした新たな産業ピラミッドめ形成という事業環境の変化を受け、新中期経営計画では『先進と拡張』に取り組む」 ー具体的には。 「付加価値が高い機械は国内生産を続けるが、コモディティー化(普及品化)した機械は生産、部品調達、仕様決定とも海外で進め、海外シェアを取りにいく。一方で次の産業構造ピラミッドに寄与する先進商品を、コア技術から派生させた最先端技術で実現し、提供していく。二律背反の挑戦だが、克服しなければならない」 ー期待する新技術は。 「成長育成ユニットは押出成形機、ナノ加工機、制御システム事業部の製品だ。日本企業が今、強いのは高機能フィルムやシートといった部材。急激に回復しているFPD(フラット・パネル・ディスプレイ)、太陽電池、リチウム電池の分野で押出成形機の需要が伸びている。生産規模の拡大を進めていく。その先がナノ加工システム。光の波長より細い模様を微細転写することで光の波長を制御できる。太陽光発電やLEDの効率化など非常に大きな可能性がある。早く商業ベースに乗せたい」(聞き手=東部総局・海野俊也) (静新平成22年1月14日「成長へ次ぎの一手」) |
| 2010年01月9日 14時01分 |
| 成長へ次の一手:4 |
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新年トップインタビュー スルガ銀行 岡野光喜氏 住宅ローンさらに進化 ー景気の状況をどうみますか。 「昨年7月に政府が打ち出した補正予算も10月ぐらいには息切れしてしまった。二番底の懸念はあると思う。一番の内需である住宅着工件数が統計を取り始めて以来、最低を記録しているし、ものづくりをみても設備投資の係数は低落傾向にある。自動車はエコカー減税などで最悪期を脱しているとはいえ、厳しい状況に変わりはない」 ーV字回復はあるのでしょうか。 「内需を拡大しない限り、景気は改善しない。ポイントのひとつは住宅投資をいかに拡大するか、もうひとつは環境にかかわる技術開発とみる。今までの延長線上では結局、行き詰まる。住宅については今の借地借家法や建ぺい率の問題などを見直ししない限り、大きな効果は出ない」 ーこうした中、重点目標をどう置きますか。 「金融も従来の延長線上で成長することはあり得ない。ビジネスモデルをどう変えていくかがポイントだ」 ー具体的には。 「金融資産を一番持ち、定年期を迎えた団塊の世代の方々、マイホームを求める世代となった団塊ジュニアの二つの固まりに、どんなビジネスモデルが描けるか。逆にいえば、お客さまのニーズに合わせたサービスをどう提供できるか。既にある34種類の住宅ローン商品を、ニーズの多様化に合わせ、さらに進化させなければならない」 ーゆうちょ銀行窓口のローン販売は順調ですか。 「住宅着工件数が伸び悩んでいる中、正味16カ月で1千億円近く(住宅ローンが)販売できているのだから、いいところにいると思う」 ー政権が交代し、日本郵政の体制にも変化がみられますが影響は。 「先方から(方針が)変わったという話もないし、これまで通りの業務を進める。(ローン販売は初めてだった)ゆうちょ銀の社員の方々は着実に成長されている。当初描いた進ちょく度と照らしても非常にいいペースで推移している」 ーエコに配慮した店舗を昨年、伊豆・修善寺に開店しましたが今後は。 「エコ店舗の第2号として熱海支店を改築する。営業店はお客さまに、また来たいと思っていただけることが一番。気持ちよく話をしていただき、そこから商品開発が進む。店舗づくりには今後もこだわる」(聞き手=東部総局・海野俊也) (静新平成22年1月9日「成長へ次ぎの一手」) |
| 2010年01月04日 10時01分 |
| 温暖化防止へ風力発電 | |||||||||||
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伊豆半島現地ルポ 健康被害、環境影響「強い逆風も」 世界は地球温暖化、資源・エネルギー問題に直面し、新エネルギーの利用促進が急務となっている。こうした中、風力発電は欧米を中心に実績があり、県内でも各地で建設や計画が進む。伊豆半島では羽根の直径が60bを超える大型風車を10基以上集めるウインドファームが登場しはじめた。だが事業が実施、計画されている地域を中心に、風車騒音や低周波音を理由とする健康被害や、開発行為が与える自然環境への影響などを訴える住民活動が広がり、逆風も強まっている。 新エネルギー利用急務 「ブオン、ブオン」とリズムをつけた低い響きに、「キーン」という微かな高音ー。東伊豆町が2002年度、浅間山の尾根沿い標高430bの地点に、県内自治体で初めて設置した東伊豆町風力発電所は出力600`hの風車3基が立ち並ぶ。 「ここは、風況(風車を回す風の状況)がいい伊豆半島の中でも一番の場所。3基の風車は年間4千万〜5千万円稼ぐ優等生です」。建設時、コンサルティングを務めた東京電力東伊豆風力工事事務所の征矢光行所長(55)が目を細めた。 県内施設30基3万9130KW 県内の風力発電施設は県が1996年度に御前崎に建てた愛称「ぶんぶん」(出力300`h×1基)以来、30基3万9130`h(09年12月現在)が設置・稼働されている。当初は行政や企業のPR目的が中心だったが、06年ごろからウインドファームが目立ち始めた。県は「しずおか新工ネルギー等導入戦略プラン」に墓づき積極的な導入を図る一方、07年7月には事業者が生活環境や自然環境、景観保全について自主的に順守すべき事項や手順についてのガイドラインを施行した。 伊豆半島では東伊豆町の3基が初導入。以来、東京電力や電源開発、独立系の民間事業者が相次いで計画を打ち出し、一部で試運転が始まった。資源エネルギー庁によると、京都議定書に基づく全国の風力発電の導入目標値(08年改訂)は10年度に300万`h。だが独立行政法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」の統計だと、09年3月現在、全国1517基で185万`hと目標達成は厳しい情勢だ。 同庁新エネルギー対策課によると「技術開発や効率の追求」から、風車は2千`h級が主流になるなど大型化が進む。ただ、大型化すればするほど、景観や低周波音を含めた騒音問題などが持ち上がり、設置場所が限定されるジレンマがある。 発電施設がいかに効率よく運用されているかを示す設備利用率によると、東伊豆町の風力は平均26%で、風力発電所の全国平均の20%程度を大きく上回る。羽根の先端まで59・5b。風車の真下まで近寄ることができるため、町は観光施設としても位置づける。 征矢所長の案内で、ここから狭い林道を通り抜けて南西方向の尾根に向かった。ススキが生い茂る斜面の先に、同町と河津町の境界にあたる三筋山(標高822b)を巡る「天城三筋山遊歩道」の案内看板が見えた。 三筋山の周辺では05年から、・東電と関連会社のユーラスエナジーが出力1670`hの風車21基を建てる計画で調査を進めている。完成すれば東電では初の商業ベース風力発電所として、2万世帯分の電気を供給する予定という。 課題もある。騒音などの調査で影響が懸念されたユーラスの4基は取りやめたが、なお自然景観や生態系などに対する問題を指摘する声が強い。 征矢所長は「伊豆半島は東電管内では風況が他と比べ1ランク上。送電線も近く高い事業性が見込める。地域の協力をいただきながら工夫を続け、完成を目指す」と話す。 南伊豆町を走る県道から「層雲峡ライン」に入り、しばらく車を走らせると山の陰から巨大な白い風車が姿をみせた。「こりゃ、でかいですね」。真下から見上げた同行者が驚きの声を上げた。 同町では電源開発により中木地区などに2千`hの風車を17基建てる石廊崎風力発電事業が進む。総出力3万4千`hは伊豆半島に設置、計画されている風力発電所では最大規模。風車の羽根の直径は80b、羽根の先端までの高さは120bある。 既にほぼ完成し、11月に試運転が始まった。2009年度内の操業開始を目指すが、地元住民らは強く反発する。 ◇ 12月初旬、南伊豆町中央公民館で開かれた風車問題をテーマに話し合う住民ネットワーク会議「南豆風車連絡会」の会合。「(石廊崎風力の)試運転が始まり、頭痛や吐き気、胸の痛みなどを感じている」。南伊豆町の住民代表が、自身の体調変化をこう訴えた。 同公民館には、主に伊豆南部の各地で運動を展開している住民有志ら25人が集まった。参加者たちは車座になり、互いの団体の活動状況や地域の現状、行政施策などの情報を交換した。 会合で伊東市の自然保護グループは「風車建設は山の持つ価値を破壊する巨大開発だ」と非難。東伊豆町の町議は「町営風車も建設からわずか5年半で発電機が故障した」と説明し、発電施設の性能に疑問を呈した。 参加者は伊豆半島の豊かな自然環境などに魅力を感じて移住した県外出身者も多い。「勉強会などを通じて、風車の被害を地域の身近な問題として地元の人たちにも働きかけていきたい」。参加した男性の一人は強い口調で語った。 「低周波音」どんな音? 山田伸志・山梨大名誉教授に聞く 風力発電などを巡って、動悸(どうき)やめまいといった健康被害が出ているとされる「低周波音」とは何なのか。機械の低周波音問題に長年取り組んできた山田伸志山梨大名誉教授を、同大工学部に訪ね、低周波音を体感できる「低周波ボックス」に入ってみた。 中のいすに座り、聞こえる間は押し続けるスイッチを手にした。ドアが閉まると、インターホンから「では、440ヘルツから周波数を下げます」と、立ち会ってくれた北村敏也准教授の声が入った。 ツーというA(ラ)の音が、どんどん低い音に。音程として聴きとれないうなりの後、知覚できなくなった。 「これから20ヘルツの音を出し、音圧を10デシベルずつ上げます」。しばらくたつと微かなうなりが聞こえ、次第にこれが頭の中でシュシュシユと大きく渦巻き始めた。さらに音圧を上げると胸元が息苦しくなり、目を閉じると船に乗っているように体がふらついてきた。 ボックスを出ると、北村准教授にこう告げられた。「これから音を出しますと言う前から、20ヘルツの音は出ていましたが、感じましたか」。確かに耳で聞こえない間は、何も知覚できなかった。山田名誉教授に尋ねた。 ー体は低周波音をどう感じるのでしょう。 「低周波音を感じることができる最小のレベル=最小感覚閾(いき)値=を確かめる実験を行うと、5ヘルツであっても音圧レベルを大きくすれば音があることが分かる。体が包まれた感じ、振動する感じで音があることが分かる。聾(ろう)の方の低周波音の感覚実験から、音が聞こえる人は日常生活では聴覚を通し、低周波音を検出していることが分かる」。 ーではなぜ『聞こえない音』の苦情が絶えないのですか。 「音による物理現象だけでなく、苦情者側の心理や音源側に対する感情など、さまざまな問題が複合的に絡み合っているケースもある。一部による『低周波音は恐ろしい』との警告が効きすぎている場合もある」 ー風力に関してはどうですか。 「風車を音源とする低周波音が原因と主張する苦情が多いことから、環境省から委託された委員会がデータを集め始めた。測定データや周りの状況をしっかり調査し、科学的な判断をすべきだ。一方、景観や風車の羽根が太陽の光を切り、影が目の前を通るシャドウ・フリッカー現象などとの複合影響も考える必要がある」 風力以外の新エネルギー源 小水力やバイオマス注目 風力発電以外の新エネルギー源として、伊豆半島では出力1000`h以下の小水力やバイオマスが注目を集めている。 伊豆市湯ケ島の温泉街を流れる狩野川上流部。川沿いの老舗旅館「落合楼村上」の敷地内に、東電系の「東京発電」が運営する落合う楼小水力発電所があった。「今まで眠っていたんです」と同社三島事業所の大坂勇さん(62)が説明した。 施設は1962年に旅館の自家発電用に設置された。川の水を川べりの導水路に通し、プロペラ水車を回して発電する。出力100`hの電力量は一般家庭約200軒分に相当し、東京ドーム47個分の森林と同じCO2抑制効果を見込む。 故障や運転員の高齢化で95年ごろ運転をいったん停止したが、同社が旅館側から施設を購入。改修して2006年に運転を再開した。腐食や劣化が進んでいたが、コンクリート製のせきや導水路などは再利用でき た。 技術進歩も水力再生に重要な役割を担う。発電所内部に足を運ぶと、直径1・3bの大きな配管が現れた。効率良く発電できるよう、改修時に新設したマイクロ発電装置だ。カメラや電力量などの計測機器で約30`離れた三島事業所(長泉町)とインターネット回線でつなぎ遠隔監視し、「人を常駐させなくても、何か異常があればすぐに分かる」という。 わき水のある富士山ろくや高低差のある伊豆半島は地形的に小水力発電に適し、東京発電は県東部に14カ所を構える。ただ、水利権が課題となり普及は思うように進んでいない。「もう少し政策的な配慮があれば」と大坂さんはつぶやく。 森林面積が市内の8割を占める伊豆市は、木質バイオマス事業の可能性を模索してきた。間伐材や放置竹林、シイタケ栽培ホダ木用のクヌギを木質チップにして温泉の加温などに利用する計画。採算性が課題だが、環境保全など2次的な効果が見込める点が他の新エネルギーとは異なる。市担当者は「山の荒廃防止や治水などの効果は高い」として期待を寄せる。 「推進」 最も高い成熟度 上田隆之・経済産業省大臣官房審議官 風力発電推進の政策意義などについて経済産業省の上田隆之大臣官房審議官(エネルギー・環境担当)に聞いた。 ー風力推進の理由をあらためて聞かせてください。 「新エネルギーには太陽光、風力、地熱、バイオマスなどが挙げられるが、中でも風力は世界的に見て最も成熟している。一つには発電コストが安い。キロワット時で太陽光が48円の買い取り価格とほぼ同じコストに対し、20円以下でできる。技術的にもそう難しくない」 ー京都議定書に基づく目標値は2010年度までに300万`hですが全く届いていません。 「CO2削減の目標は、風力や太陽光などとパーツでみる必要は必ずしもない。もちろん全体も楽観はできず、もう少し風力で(目標近くまで)達成できたらと考える」 ー日本では立地条件が厳しくなっています。 「日本は欧米と違い安定した風の強さ、平地が少ない立地の問題がある。伊豆などでもそうだが、どうしても山の上や住宅地に近い場所になってきた。立地は補助金審査を通じ、基本的には地元の理解のもとに進めている。審査に当たっては、自治体や地元の区長の同意を求めている」 ー低周波音問題をどうみますか。 「これはまだ科学的に解明されていない。環境省が測定を始めたところだが、人間の健康に害をもたらすものと判明すれば、どのように取り扱うか検討したい」 ー景観問題なども含め反対意見も強いが、それでも推進しますか。 「風力については両方の議論がある。日本の場合は立地が難しくなっていて簡単ではない。だが再生可能エネルギー拡大は重要な政策であり、その中でも風力発電は重要な一画として、基本的に推進していく。参入規制となるような事業の許可制などの導入は考えていない」 「反対」 自然を守りたい 山本里子・風車問題伊豆ネットワーク代表 08年7月に発足した風車問題伊豆ネットワークの山本里子代表に、大型風車がもたらす懸念など聞いた。 ー風力発電の問題点は何でしょう。 「伊豆半島で最も豊かな生態系が残っている三筋山への建設計画を知り、伊豆の自然を守りたいと生態系や景観保護で運動を始めたが、東伊豆の熱川で風車が(試運転で)動き出すとすぐに健康被害者が出た。今は健康被害を出さないことを第一に、国や県に向け活動している」 ー健康被害者はどんな症状を訴えていますか。 「眠れない。血圧が上がり、めまいや耳鳴りがする。胸が締め付けられる。まっすぐ歩けないと言う人もいる。風車の低周波音との因果関係はないと言われるが、(熱川の風車が)事故で停止している今は、症状を訴える人はほとんどいない。運転が再開されたらここでは暮らせないと、不安を抱える人は多い」 ー環境省が影響把握の調査に入ります。 「4年かけてと聞いている。現地で困っている人には間に合わない。運転規制を含め早急な救済措置が必要だ。調査結果が出なければ規制はかけられないというが、そうであれば、結果が出るまで運転や建設工事は中断するべきだと思う」 ー国は地元の同意が得られたと補助金を出していますが。 「環境影響評価に従って説明し、地元同意を取ることになっているが、地元住民は工事が始まってから初めて(風力発電の事業を)知る場合が多い」 ー風力がだめなら、CO2削減にどう取り組めば良いのでしょうか。 「風力発電は気象条件に左右され、発電量の変動が大きい。バックアップ発電のためCO2削減にならないという報告もある。自然や景観をこそ残すべきで、補助金は省エネ技術開発に投入し、新エネルギーも小規模発電で地域電力を賄う方向に転換すべきだ」 (静新平成22年1月4日朝刊) |
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| 2009年11月22日 09時44分 |
| 高速バスに逆風 | ||
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高速バスに逆風 遅延イメージ懸念 国に施策見直し訴え 高速道路の休日(土日祝日)上限1千円(ETC利用)の割引が、中長距離の都市間を移動する交通手段として需要を伸ばしてきた「高速バス」の逆風となっている。高速道の渋滞が遅延やこれに伴う乗客減、運行コスト増大を招いているという。都心までの中距離路線が中心の県内バス各社でも、遅延に対する懸念が乗客の伸び悩みにつながっているようだ。 日本バス協会がまとめたお盆期間中の大手14社実績によると、乗客数は前年同期と比べ平均11・4%減。駿河湾を震源とする地震被害の影響も重なり、多くの路線で定時運行が困難となった。 県内でもお盆期間の昼便が20%減となった路線がみられた。関係者によると従来1台のバスで2往復していた路線が大幅な遅れで1往復しかできず、バスが2台必要となり、乗務員の労務管理に影響が出たケースもあったという。 新静岡ー新宿間を結ぶ「駿府ライナー」など4路線に前年度9万5千人が利用したしずてつジャストラインの高速線担当は「土日の遅延は痛い」としながらも、「利用者は時間より経済性を買ってくれる」と指摘。渋滞による大幅な遅れが生じそうな場合は「乗車の前に、乗務員が告げている」と説明する。 都心と地方都市を結ぶ高速バスが続々と発着する新宿駅西口のバスターミナル。「予約すれば必ず座れる。年金生活者の味方よ」。習いごとで毎週使っているという沼津市の女性(79)は11月の日曜夕、富士急シティバスの沼津行きに笑顔で乗り込んだ。 東名下り線はスムーズだったが、都内の道路工事や途中降り出した雨などで終点の沼津営業所着は20分遅れ。「いつもは時間通りなのにね」と、富士市内の50代主婦は、遅れを気にする様子もなく、営業所内に駐車したマイカーに向かった。 運行ダイヤや高速を使う区間から割引の影響が比較的小さい同社の県東部-都心路線も7月に乗客減に転じた。10月(土休日)は前年比で上り15%減、下りも11%減。荻田勝雄社長は「実際の遅延より渋滞イメージの風評被害が大きい」と話す。 今後予定される高速道路の段階的無料化が実行されれば、こうした逆風が強まるのは確実。先月、反対の緊急要望を前原誠司国交相に提出した日本バス協会の堀内光一郎会長(富士急行社長)は、「バス事業者は高速バスの収入で地域の生活路線を守っている」と施策見直しを強く訴えている。(東部総局・海野俊也) (静新平成21年11月22日「経済ナビ」) |
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| 2009年10月31日 09時39分 |
| 芹沢光治良記念館(湧水欄) | ||
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「湧水」芹沢光治良 来館者増へ読者開拓を 沼津市が財団法人井上靖文学館から寄贈を受けた文豪芹沢光治良(1896〜1993年)の業績をたたえる沼津市我入道の芹沢文学館がこのほど、「沼津市芹沢光治良記念館」として再オープンした。日本ペンクラブ会長まで務めた郷土の偉人を顕彰する目的は崇高だ。ただ今後の運営を考えれば課題が多い。 同館は1970年、前スルガ銀行会長の故岡野喜一郎氏が完成させた。斬新な公共建築で知られる菊竹清訓氏の設計で、展示室を4隅に配した特徴的な造り。芹沢のデビュー作「ブルジョワ」をはじめ全著作や生原稿などを展示してきた。 今年4月に譲り受けた市は内部を改装したほか、うっそうと建物を囲んでいた樹木を剪定(せんてい)するなどして内外観とも雰囲気を一新。1階を芹沢資料、2階は市内外の文化団体や個人に貸し出す空間とした。 沼津市が人件費などを負担する文学館や資料館などは、指定管理者を導入した施設を含め、これまでも5カ所ある。市教委によると、市が支出する経費は年間それぞれ1千万〜2千万円台。これに対して収入は最も多い施設でも300万円にすぎない。 こうした中で、芹沢記念館をどう運営していくのか。芹沢光治良はフランスを中心に欧州で評価が高いとされるが、近隣文学館が顕彰する井上靖(長泉町)、若山牧水(沼津市)と比べ、決して「有名文豪」とはいえない。書店で手に入るのは全集や愛蔵本で文庫本は絶版になったと聞く。 来館者拡大に向け、ヒントはある。 遺族の記憶から、芹沢の作品が昭和40年代に中学校国語の教科書に掲載されていたことが分かった。同記念館が発行者の光村図書出版に問い合わせたところ、貴重な在庫本を市に寄贈してくれた。 掲載作は「わたしのむら」。フランス人の友人を沼津に案内した時の心象風景を著した短編で、芥川龍之介の「杜子春」とともに紹介されていた。フランス人の強い郷土愛とともに、やや辛らつな表現で、自らの故郷の姿を描いている。 この作品を、市内の全中学生に読んでもらうよう工夫はできないか。同館の仁王一成館長は「高校の文芸部にも働き掛けたい」と若い読者の掘り起こしに意欲を示している。芹沢文学への入り口として「わたしのむら」は格好の素材ではないか。(東部総局・海野俊也) 〈静新平成21年10月31日(土)「湧水」〉 |
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| 2009年09月26日 09時44分 |
| 姿消す「町の自転車屋さん」 | ||
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姿消す「町の自転車屋さん」 以前、この欄で取り上げた方に、再び登場してもらうのは気がひけるがー。近場の移動で頼りにしている自転車の空気がまた抜けてしまった。電話帳で探した結果、1年前、「もうよした(引退した)だよ」と言いながら修理してくれたお年寄りの自転車屋さんに再度電話してみた。幸運にも今回も店を開けてくれた。 この自転車屋さんの店まで空気が抜けた自転車を引いて社宅から10分。次に近い販売・修理店は、その倍はかかるだろう。自転車は環境や健康への配慮からブームになりつつあると聞く。一方で販売競争の中、町の自転車屋さんが姿を消す状況は、気にかかる。(東部総局・海野俊也) 〈静新平成21年9月26日(土)「清流」〉 |
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| 2009年09月05日 18時47分 |
| 「地域の声どこに」海野俊也記者取材記事 | ||
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衆院選しずおか 5=完 「民9自1の波紋」「地域の声どこに」 予算獲得知恵比べ加速 「地域が抱える問題の解決、郷土の発展に成果を出していく。政権交代の『果実』を皆さんに味わってもらいたい」。8月31日早朝、JR沼津駅南口。台風による風雨が強まる中、衆院選小選挙区で全国2位の票を獲得し、5期目の当選を果たした民主党の渡辺周氏(47)=6区=は、街頭演説でこう明言した。 選挙戦終盤に沼津市内で行われた自民候補の総決起大会。強い逆風により敗色が濃くなっていた中、伊豆の国市の望月良和市長は熱弁を振るった。「4年間、地域のために頑張ってきてくれた人に、報いてほしい」 概算要求や財務省原案がまとまる時期、これまで都内の官庁街や国会周辺は、インフラ整備を求める官民の期成同盟会など陳情団が行き交った。自民党国会議員や秘書の先導で、首長らが省庁幹部らと面談し、事業の必要性を説いた。 狩野川改修や伊豆縦貫自動車道整備などで、多くの期成同盟会を抱える国土交通省沼津国道河川事務所の宮武裕昭所長は、こうした陳情活動について「地元の意見を集約し、熱意を省庁に伝える伝達システムとして機能していた」と一定の評価をする。 選挙戦さなかの8月下旬、栗原裕康沼津市長は国交省で谷口博昭事務次官と面談した。 栗原市長は従来の陳情政治に代わり、「地元が頑張っている」ことを直接アピールする新しい仕組みを模索してきた。その一つが公共事業への民間出資という。 (静新平成21年9月5日「民9自1の波紋」) |
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| 2009年08月30日 10時44分 |
| 静岡新聞「届け生活者の声」 |
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「届け生活者の声」衆院選しずおかのシリーズ記事を上段のリンクしました。 このシリーズ記事は海野俊也記者がデスクとして編集されたものです。 |
| 2009年08月30日 10時33分 |
| 「しかりした選択を」静新平成21年8月30日(日)清流 | ||
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「しっかりした選択を」 「掲示板に張る選挙ポスターって、似顔絵でもいいんですか」。長泉町長選、町議選取材から帰ってきた後輩のこんな質問に「もちろん」と答え、駆けだしのころ取材した旧龍山村議選(1991年)を思い出した。 (東部総局・海野俊也) (静新平成21年8月30日(日)「清流」) |
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| 2009年08月04日 13時02分 |
| 成犬譲渡事業のPRを | ||
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成犬譲渡事業のPRを セラピードッグを育成する会の方の話だと、飼い主の都合などで捨て犬となった成犬は、多くが殺処分されている。 こんな状況を変えようと、保護された成犬を保健所の適性検査と登録ボランティアを経て、里親に譲渡する仕組みが制度化された。ただ、登録団体はまだ少なく、PRはこれからという。 決して「犬好き」とはいえない自分でも、ペットを中心に一家団らんが戻ったり、お年寄りが生きがいを持ったりする例は聞く。子犬はかわいがるが、成犬は捨てるといった身勝手な飼い主を啓蒙(けいもう)するためにも、理解を深める運動をお願いしたい。 (東部総局・海野俊也) (静新平成21年8月4日「清流」) |
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| 2009年07月19日 15時00分 |
| shizuoka経済ナビ:特許流通の契約順調 |
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4月開設で11件成約 新技術活用など支援 県内3カ所目の特許流通拠点として4月に開設した県東部知的所有権センター(沼津市)が、成約件数を伸ばしている。準備期間を含め、特許流通にかかる契約は半年で11件ゆうち3件は実施権許諾まで結び付けた。発明協会から派遣された村元学・特許流通アドバイザーは、「東部の中小企業は新技術を積極的に取り入れる素地がある」とみて、本年度20件以上の契約を目指す。 「研究開発型企業には、特許取得にこんな支援制度があります」。今月9日、村元さんらアドバイザーが小山町の燃料供給システム開発メーカー、FETクラフトを訪問し、面談した鹿島孝社長に支援制度や特許流通の仕組みを説明した。 東部知的所有権センターは、沼津市のぬまづ産業振興プラザ内に端末を使った検索スペースや相談スペースを置くが、中小企業の現場への訪問活動を重視する。 FETが開発を進めるエマルジョン燃料(化石燃料と水が微細に交じりあった燃料)の供給システムを見学した村元さんは、「FETのような独自技術を持つ企業は他社特許を活用する必要はないかもしれないが、自社特許を九州や東北など別の地方の企業に売り込むことができる」と解説し、鹿島社長との話を続けた。 同センターが実施権許諾契約に結び付けた3件のうち、伊豆市にある湯山製作所(湯山泰一社長)は、都内のベンチャー企業の特許技術の実施許諾を受け、LEDを活用した新規事業に挑む。湯山社長は「相手企業は仲間だったが、しっかり契約を結び、供用技術に対する適正なライセンス料を払いたかった。成約への支援はありがたかった」と感謝した。 金網メーカーのフジネット(沼津市)は、同センターの仲介で静岡市の冷却装置メーカーと業務提携。特許を出願している室外機の周りを覆う緑化システムの市場開拓を図る。東海大の分析装置に関する技術を、東部の企業に結び付けた事例では、大学の知財担当者との情報交換を役立てた。同センターは日本特許情報機構から派遣されている特許情報活用支援アドバイザ』らと合わせて3人。ニーズ把握や支援制度アドバイス、企業マッチング、契約の橋渡しのほか講演活動も行う。 村元さんは「未曾有の経済危機で新分野への参入を求める企業、逆に何か売れる技術はないかとの相談は多い。幅広く支援していく」と話す。(東部総局・海野俊也) (静新平成21年7月19日「shizuoka経済ナビ」) |
| 2009年07月11日 10時45分 |
| 大盛りサービスに注文 | ||
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「大盛りサービスに注文」 沼津に長く住む人は、さほど感じないかもしれないが、市内の飲食店が振る舞う「大 盛り」ぶりには「この盛りのどこが半チャーハン」ーなどと驚かされることが多い。 昨春、沼津に赴任したばかりのころは大喜びだった。だが年齢からか胃のもたれが気になり始め、メタボに対する指摘も厳しさを増している。といって性分から食べ物を残すことができない。 盛りを盛大にするのは、もちろん店のサービスだろう。だが多様化の時代、大盛りとは別のサービスも考えられないか。評判が高い店ほどこの傾向が強いだけに、あえて注文してみたい。(東部総局・海野俊也) (静新平成21年7月11日(土)「清流」) |
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| 2009年07月04日 09時01分 |
| 中小企業の実態見極めを(平成21年7月4日(土)湧水)海野俊也署名記事 | ||
| 「東部4信金貸出増」 中小企業の実態見極めを 沼津、三島、富士、富士宮の県東部4信用金庫が発表した2009年3月期決算によると、景気後退の中で、各信金はいずれも貸出高を伸ばした。不良債権比率も3信金で改善している。ただ、緊急保証制度をはじめとする「百年に一度の大不況」に対する政府の経済対策に伴う特殊要因も目立ち、主要貸出先である地元中小企業の実態との隔たりがみられる。 期末の貸出金残高は富士が前年比8・1%、沼津は7・8%増やし、増加率は県内13信金の1、2位を占めた。富士は医療介護施設や工業団地造成に伴う融資を伸ばし、全国10位の増加率。富士宮は3・8%、三島も2・3%増。貸出高伸長は住宅ローンなど堅調な個人向けが下支えしたが、各信金とも「緊急保証制度を活用した取引先の増加」(沼津)が寄与した。緊急保証は融資先の中小企業が破たんした場合、信用保証協会が全額保証する制度。中小企業を取り巻く経営環境が急速に悪化した昨年10月に始まった。利用額は全国で10兆8千億円に達している。 一方、不良債権比率は沼津、三島、富士宮で改善した。沼津は9・30%と4・8ポイント縮小し、県内で最も改善幅が大きい。不良債権比率が県内信金で最も高い三島もリスク管理債権を52億円圧縮している。 各信金による再生支援が功を奏した面もあるが、従来「不良債権」と査定された金利や返済期限の条件緩和債権が、経営改善計画の進ちょくが順調なら、不良債権にカウントされなくなった昨年11月の金融庁の金融検査マニュアル改定が要因としては大きい。ある信金の担当者は「08年度は前年比1ポイント悪化と覚悟していた不良債権比率が、改定のおかげで1ポイントの改善となった」と明かす。 緊急保証制度など政府の緊急的な中小企業支援では、「お金がジャブジャブに出ている」(信金担当者)状況。沼津市に支店を置く民間調査機関は「中小企業の状況は見た目以上に厳しい。業績が悪化している企業が、政府の金融支援で延命している」とみる。緊急保証は2010年3月までの時限措置。不良債権に対する政府の「手のひらを返すような」(信金幹部)政策変更も、本当に弱っている中小企業の破たんを止めることはできないだろう。 信用金庫など地域金融機関は、中小企業に対するこれまで以上の再生支援と、厳しい 見極めが求められる。 (東部総局・海野俊也) (静新平成21年7月4日「湧水」) |
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| 2009年07月02日 18時58分 |
| 海野記者取材記事「託す一票」東部の課題 | ||
| 「託す一票」東部の課題 unno-07.pdf へのリンク |
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| 2009年06月09日 11時23分 |
| ハコモノはソフトが命(静新平成21年6月9日「清流」) | ||
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ハコモノはソフトが命 沼津市が沼津駅北の「東部コンベンションセンター」に建設する新展示イベント施設の利用方法を検討する懇話会が発足した。公募委員3人を含めた12人が「より使いやすく親しみを感じる施設」となるよう意見・要望をまとめるという。 言うまでもないが、ハコモノは使い勝手とそれを活用するソフトこそが重要だ。見かけは立派でも使いこなされない公共施設は山ほどある。新施設は閉鎖されるキラメッセの弱点だった音響や照明といったハード面は改善されるという。県内外から問い合わせが殺到するイベントが相次ぐ施設となるよう、しっかりした議論を期待したい。(東部総局・海野俊也) (静新平成21年6月9日「清流」) |
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| 2009年06月06日 13時37分 |
| 平成21年6月6日(土)静岡新聞「本音インタビュー」 |
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本音インタビュー 沼津魚仲買商協同組合理事長 後藤義男氏 【ごとう・よしお氏 東海大一高(現東海大翔洋高)卒。1965年魚健商店入り。77年株式会社魚健社長。2008年から 現職。ぬまづみなと商店会会長、沼津商工会議所水産部会長も務める。61歳】 バス軸にアクセス改善 人気が高まる沼津港の課題 沼津港に4月下旬、オープンさせたマーケットモール「沼津みなと新鮮館」は、地元の予想を上回る盛況ぶりを見せてい る。黄金週間中、沼津港の大型展望水門「びゅうお」への来訪者は前年を2割上回った。だが港内の渋滞は激しく、アク セス改善は喫緊の課題。港全体の活用の在り方にも議論が必要だ。 ー黄金週間中の来客はどうでしたか。 「沼津港始まって以来の人出が続いた。多い日は、1日10万人は来ていたのでは。入り込みの好調さに加え、来訪客の 動きを見ていると、港に買い物、食事と目的をもって来る人が増えた。売り上げがボチボチだった店も、ここに来て(売上 増に)化けている」 ー新鮮館のオープン効果が出たのでしょうか。 「新鮮館は起爆剤にすぎない。首都圏の沼津港に対するイメージが、少しずつ浸透してきたのではないか。高速のETC 割引も大きく重なった。車のナンバーを見ると神奈川や東京、山梨が多い。千葉、埼玉も目立った。黄金週間中、埼玉 から何度も通ってくれた家族に出会い、聞くと釣りや軽い食事を楽しみに来てくれると言っていた」 ーただ、渋滞や車と人通りの混雑も大変なものでした。これに懲りて、もう来ないという客も出てきませんか。 「それが一番怖い。警備員を雇ったので、事故という事故は幸い起こらなかったが対策が必要だ。駐車場は魚市場の力 も借りて周辺を含めれば千台は置けるが、とてもさばききれなかった。行政と相談し、もう少し増やす方向にしないと、楽 しみに来てくれた人に迷惑がかかる」 ー公共交通利用を促す方策は考えていますか。 「魚市場が出してくれている沼津駅から港までのシャトルバスや首都圏からの直通バス利用を促進したい。沼津駅近く の駐車場と連携できるよう、交渉を進めている。港だけがにぎわってもだめ。駅前から商店街全体の活性化につながる よう一緒に考えていく。駐車場も駅前から考えれば収容台数もある。(港という)点だと集客が限られるが、大きな面に なれば可能性が広がる」 ー魚市場は日曜日も営業しています。港を利用してきた生産者や流通業者とのすみ分、けはどうしますか。 「沼津の魚市場は、やはり水揚げを主体にしないと生きていけない。観光地としての定着には年数がかかるし、水揚げ 基地としての機能を果たさなければ、観光地としても魅力は半減する。行政が水産と観光をセットとして考えていくのなら、外港の在り方の見直しをぜひ進めてほしい。沼津港が大きく発展していくためには、そこに手をつける必要がある」 (聞き手=東部総局・海野俊也) (静新平成21年6月6日(土)「本音インタビュー」) |