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今日は、朝一番と、最終上映作品を鑑賞というとんでもないスケジュールでした |
| 愛の言葉を信じて La parola amore esiste |
| 舞台:ローマ
わたしの大好きなフランス女優ヴァレリア・ブルーニ・テデスキが主演ということですごく楽しみにしていた。その期待を外すことなくすごくいい映画で、できればもう一度観たい。彼女は神経症の女性の役で、「数」や「色」に、吉や凶の意味を見いだし、外を歩くときもその固定概念から抜けきれない。横断歩道を歩くときは白い横線を踏まないようにして歩いたり、いい数字の日に赤い色のセーターを着ている人に出会ったからといって惹かれてしまったり、自分の部屋のプレートに悪い意味をもつ番号をつけられたりすると、もうそこに住めなくなってしまう。神経過敏ともいえるその繊細に揺れ動く感情を、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキは豊かな目の表情と演技で見せてくれて、本当にこの人は素晴らしい役者だなと思う。 好きな人ができたときに、普通だったら直接言うか、さりげなく誘ってみたりして意思表示をするのだけれど、彼女にはそれができない。気に入った詩(日本の!)を見つけては紙に書き留め、封筒に入れて、秘かに思いを寄せる人のポストに忍びこませる。男がその手紙を読み返事を書くのだが、その返事の伝わり方が、ストレートにではなく、紆余曲折しながらも、ある意味宿命的に、ちゃんと相手に届き、結果お互いに惹かれ合うようになる、という、どことなくフランス映画みたいなところがある作品でもあった。 またちょい役でジェラール・ドパルデューが出てきたのにはびっくりした。 |
| そんなのヘン! Non e guisto ! |
舞台:ナポリ、カンパニア州
変わった映画だった。カメラの視線が下にある。ときどき大人を見あげるような撮り方をしていて、知らず知らずのうちにわたしたちは主人公の子供の目線の中に入っていく。そしてこれは子供のための映画なのではなく、子供そのものなのだということに気がついた。 母親といっしょに暮らしているヴァレリオが夏休みの間だけ父親の元で過ごすのだけれど、その父親のだらしないことったら(笑)! そしてイタリア映画には、必ずといっていいほど食事のシーンがあるのだけれど、この中で家族が食べていたペンネ・アラビアータの美味しそうなことったら!ボルドー色したワインも美味しそうだったし、もう! これを観て無性にパスタが食べたくなった。 |
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というわけで、あっという間のイタリア映画祭、また来年もあるといいな |
| ラ・カルボナーラ La carbonala |
| 舞台:ローマ、ラツィオ州
「ラ・カルボナーラ」という宿屋の女主人チェチェーリアはローマで一番の美人で、その彼女がつくるカルボナーラは一度食べたら忘れられないほどうまい!ときたら、この映画も美味しくないはずがあるまい。おまけに「カルボナーレ党」という、ふざけた名前の反政府グループまで出てくるし、死んだはずの亭主がいきなり目の前に現われたり、神父は元革命家だったり、枢機卿はお祈りの最中に居眠りするわで、こんなすっとぼけた映画を観ていると、だいぶ前にポルノ女優が国会議員に立候補して見事当選した、という「前代未聞の事実」も確かイタリアだったな、と思い出した。 |
| 薔薇色のトラ Rosatigre |
舞台:トリノ、ナポリ
今回の映画祭で一番強烈な印象を残した作品。強烈だったのは主役を演じるフィリッポ・ティーミの魅力によるものが大きいが、その映像美も捨てがたい。この作品が一番最後の鑑賞になったのは全くの偶然だが、これが最後でよかったとつくづく思う。というのも、もしこの後になにか映画を観ることになったらきっと退屈して寝てしまうに違いない。 これはゲイのアントネッロが過ごすクリスマスから新年にかけての数日間を描いているのだが、新年を祝う花火のシーンの映像が幻惑的な美しさで、デレク・ジャーマンの映像美を彷彿させた。ある意味前衛的な雰囲気を持つ作品で、わたしなんかは手放しで「素晴らしい!」と思うのだが、きっとこの手の作品は好き嫌いがあるだろうなと思う。それを証拠に、この映画上映中、退席していく人が結構いた。 一番おかしかったシーンは、女装してヒールの高い靴を履いたアントネッロが、テーブルの上に乗っかり何やら叫び声をあげている。よくよく聞いてみると「チーズを踏んじゃったわ!」・・・そしてヒールで踏まれたチーズのアップ(笑)。さんざん叫んだ後、アントネッロはゆっくり屈みこみ、自分で踏んだチーズの端をつかみ取り口に入れ「なかなかおいしいわよ、これ」・・・ 会場で入手したパンフレットには、この映画の監督トニーノ・デ・ベルナルディのインタビューが掲載されているのだが、これがまた興味深い。 |
[最初にちょっとひとこと] [5月2日/4日] [作品名]
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